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横浜ITクラスターWeb:横浜知財・ITクラスター形成・支援プロジェクト−経済産業省が推進する産業クラスター計画のプロジェクトの1つである「情報ベンチャーの育成プロジェクト」において、横浜企業経営支援財団が拠点組織となり事業を推進しています。
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横浜知財ITクラスター形成・支援プロジェクト インタビュー:

地域の連携やつながりを実践する横浜経済のキーパーソンへのインタビューを通して、横浜を舞台としたパートナーシップの現状を探ります。

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「2.5次産業」の製造業社長の逆襲。
ミナロ 社長 緑川 賢司 氏

事業内容は治具製作、木型モデル加工で、技術力に定評あり。一方、ビジネスブログ「【ミナログ】製造業社長の逆襲」を書き、製造業全体を盛り上げる「IT」社長の顔も持つ。倒産によるリストラから這い上がり起業した男の並々ならぬ決意とは。

まず御社の簡単な概要を教えてください。


主たる業務は、治具(検査治具を含む)の製作と木型モデル加工です。従業員は6名で、主要取引先は自動車メーカー。治具と木型加工の仕事の割合は、治具6割に対し、木型加工が4割という感じですね。治具製作では、全仕事のうち検査治具の製作が9割を占めています。当社の強みは高い技術力と、作業スピードが速く柔軟性があるので「特急で」というオーダーにも対応できること。様々な加工や製作のコンサル、プランニングにも対応できます。


それと、ブログなどITを活用した情報発信にも取り組まれていますよね。


ブログ「【ミナログ】製造業社長の逆襲」では、ものづくり中小零細企業が得意な技術で仕事で経営をできるようになってほしいという想いで記事を書いています。自社のことだけじゃなく、業界全体のことまで考えて書いていること、HPとブログが同じレイアウトで読者が見やすいことなどが評価され、学研のブログ専門誌「最新人気ブログランキング200」で、ビジネスブログの1位を獲得しました。記事に対して真剣にコメントを書いてくださる方も多いです。あとはメルマガも発行しています。

では、起業のときのお話をお聞きしたいと思います。以前勤めていた治具製作メーカーが廃業し、そこから起業されたと聞きました。


治具製作・木型の仕事には、20歳から15年間にわたって携わってきました。前の会社に入社した当時(1987年当時)は、木型と金型は不況知らずの業種と言われ、大手メーカーとの系列取引がほとんどでした。それで親会社1社に依存する体質がついてしまい、全く顧客開拓はしていませんでしたから、バブル崩壊で親会社から仕事が来なくなるとあっけなく倒産しました。そこで一緒に働いていた仲間を引き連れて起業したのがミナロです。会社名は、立ち上げの中心となったメンバーとなった緑川、中村、樋口から一文字ずつとりました。三文字にしたのは、覚えてもらえやすいドメインを取得したかったという理由もあります。


起業当初からITを使った情報発信に取り組まれていたのですか?


ブログを始めたのは2年目からですが、HPは起業時に自社で作成しました。前社での取引先3社と取引を続けてスタートしましたが、当初は他の仕事はなかなか取れませんでした。しかし、前社での反省を踏まえて、少ない取引先に依存しないように多方面にアプローチしたいという想いが強かったですね。それが功を奏し、1年後には仕事が10倍に増えていました。


経営するうえで、哲学としてもっていることを教えてください。


会社とはなぜあるのか、それは人が集まることで一人ではできないことをやるためにある。そして利益が出たら皆に配分すること。それが基本です。受注の量によって仕事には山谷があります。仕事の薄い谷の月に払える固定費を決め、山の月に貯めたお金で設備投資を行い残りを、社員たちへの利益配分として、ボーナスとして支給しています。従業員もそのことを理解し、お金に関係なく頑張る人が多いです。皆、責任感と好奇心が強く、技術や仕事の吸収が早いという印象ですね。

緑川さんは、金沢産業団地の製造業者を紹介するポータルサイトもミナロでつくっていらっしゃいますよね。


「技者王国」ですね。これは前社にいたときから、団地をアピールする方法がないか、という話があったんです。しかし行政は予算を出せないというから、手弁当で始めようと。内容は企業紹介と団地のニュースですが、残念ながらまだ地域で相互協力する意識が希薄で、参加企業が少ないのが現状です。いま団地の企業は700社、日本最大規模の産業団地です。ワンストップで仕事を請けて、域内企業のネットワークで仕事を回す体制をつくりたいと思っています。行政は金沢産業団地の価値を見直してほしい。


依頼されたものをつくるだけでなく、オリジナルなものをつくり、市場に出してみたいという思いはありますか?


製造業者に市場のニーズを察知しろというのは無理な話。逆に、製造業者はシーズを作り出せばいいんです。ただ売りたいモノ、作りたいモノをつくる。私はそれを「2.5次産業」と呼んでいます。いま、横浜信用金庫にガンダムが飾られていますね。あれはもともと余ったケミカルウッドを使って趣味的に作ったものなんです。それを横浜信用金庫の支店長が見に来て、「ぜひ店に置いてみてはどうか」というので置いてありますが、「ガンダムのある銀行」と言われて人気みたいです。そういうふうに、作りたいものを作る「2.5次産業」、それが自社でモノづくりができる製造業者だけの特権なんですよ。



【プロフィール】
緑川 賢司
治具製作、木型モデル加工。35歳で勤めていた木型製作所が一般業務を停止、リストラに合い、そのときの従業員とともに会社設立。社長自身がブログ「【ミナログ】製造業社長の逆襲」やメルマガ配信を使い、製造業全体を盛り上げるべく忌憚のない意見を書いている。学研のブログ専門誌「最新人気ブログランキング200」で、ビジネスブログの1位を獲得。2005年7月には横浜市立大学で講義も行った。


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